#26 美容室の店販事情

今日は4月1日ですね。

当社も第58期という新しい事業年度に入りました。
新たな気持ちで世の中の変化に柔軟に対応しながら事業に邁進していきたいと考えております。

私も今から28年前のこの日にハラ株式会社に入社しました。
毎年この日を迎える度に当時のことを思い出します。

毎年この日にその時の気持ちを思い出して
まわりへの感謝を忘れずにいたいと思います。

今回は業界内において変化しているサロンの店販品について・・・

ここ数年の店販品の状況
サロンさんやメーカーさんや同業者等
業界関係者の誰とお話をしても店販品が以前に比べて売れなくなったと言われます。(正確な数値はわかりませんが)
メーカーさんのブランド単位では伸びているブランドもあるそうですが。
毎年発表される全国のサロンの数は増えているのになぜ店販品の売上は下がっているのか?と単純な疑問が湧く訳ですが、
私なりの推測で一番の原因は・・・
ネットや小売店で安く販売されるようになったからだと思っています。
最初はサロンでスタイリストさんから薦められて購入したものの、リピートはネットや小売店で安く購入するという負のサイクルが出来上がってしまい、サロンさんもこの負の循環に嫌気がさして取り扱いをしなくなったというのが現状だと思います。

ディーラーのセールスさんがサロンさんで商品を紹介しているその場でその紹介された商品をスマホでググってネットで販売されていないか調べるサロンさんもあるそうです。 
やむを得ませんね・・・サロンさんもネットで販売されている商品をお客様に薦めたくないですしね。

このような現状に対策を打つために美容サロン向けのメーカーさんが次々と導入しているのがサロン直送システムですね。

メーカーさんが定める規約に同意をしたサロンさんのみ取り扱いができ、商品はメーカーさんからサロンさんへ直送されます。 商品には出荷日や流通経路などの情報が入ったタグやコードが貼り付けられており、それを読み込めば出荷日や納品先がわかるようになっているトレーサビリティシステムです。

この仕組みはシステム導入と配送にコストはかかると思いますが、導入することでネットや小売店での販売を阻止することができるため、サロンさんでの店販が継続可能になります。 

また、逆の現象でサロンさんでしか購入できない商品はプレミアがついてネット上でメーカー希望小売価格以上の高値で販売されるという現象も発生しているようです。
プレミアがつくということはブランド価値が高いということにもなるかもしれませんが、
メーカー希望小売価格よりも ”安く売られること” も ”高く売られること” もメーカーさんの本意からは外れたことだと思います。

こんな現状を踏まえて、私も業界に初参入するメーカーさんと商談をする際には
物流システムでどこまで細やかな対応が可能か?
どんなシステムを導入しているか?
D2Cの販路をお持ちかどうか?
等々の物流に関することを先に話すことが多くなりました。

メーカーさんが我々に商品を売り込む理由
我々卸商社が持っている基本的機能

”販売” ”物流配送” ”小分け” ”保管” ”金融” ”情報”

これらを活用してエンドユーザーへ商品を届けたいからだと思うのですが、前述の通り現在の美容室での店販事情を考えるとこの6つの機能のうち”物流配送”と”小分け”と”保管”はメーカーさんが行うこととなり、我々の役割は ”販売” ”金融” ”情報” の3つの機能のみになります。 言い換えれば時代の変化にによって役割分担に変化が起こっており ”高度な流通機能” が求められているのだと思います。

サロン直送はコストが増加するためメーカーさんも導入することは容易ではないと思いますが、サロンさんの立場から店販品を選択する判断基準の中にその商品が直送システム商品であるかどうかも含まれると思っています。

そして、我々も商材探しの条件としてこれからはサロン直送が可能であるかどうか・・・
という基準も一つ加えてメーカーさんと商談をすることになります。

このブログを読まれたメーカーさんの方でご興味がおありの方はご一報をお待ちしております。

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