#29 サロンにおける化粧品OEM

100個からつくれる化粧品OEM ・・・

画期的な化粧品開発のしくみで事業展開している 化粧品メーカーの株式会社プルソワン 取締役の早瀬さんが先日ご来社されました。

今回はその対談の内容の一部を抜粋してお届けしたいと思います。

株式会社プルソワンは40年の歴史を持ち、化粧品の製造販売を主にエステサロン開業支援事業やベトナム進出支援事業などを展開されています。

株式会社プルソワンのHP ↓

同社が展開する新しい事業 YFOSが急成長しているとのことで早速お話を伺いました。

☆YFOSとは?
 Your Factory One Stopの略で 
 化粧品のOEMを100個から製造できるサービスです。

☆YFOSの事業を立ち上げた経緯
コロナ禍に入って緊急事態宣言以降エステサロンからの引き合いが急激に増加、その理由を施術で集客ができないエステサロンは営業品目を店販品にシフトしていったが、メジャーなメーカーの店販品は周囲にも導入サロンが多く価格競争が繰り広げられて粗利率も低下した結果、これらの取り扱い商品と粗利率を見直すエステサロンが数多く存在するという仮説のもと、2020年のビューティワールドジャパンで小ロットOEMだけをPRしたところ予想を上回る確実な手ごたえを感じて正式に事業化したそうです。

☆問い合わせのある業種
コロナ流行前の2019年より自社サイトからの化粧品OEMに関する問い合わせは増加傾向にあったそうですが、その当時のお問い合わせの大半が個人で、2020年に入りコロナ禍になったころからこのお問い合わせの入った個人の方とZOOMを通じてヒアリングを行った結果、化粧品の販売はしたことがないけどネットを通じてファンを持っている方やインフルエンサーの方などが自分のファンや顧客に売りたいという予想外のニーズ驚いたと語る早瀬さん。

問い合わせの多い業種
・インフルエンサー
・ブランドオーナー
・美容クリニック
・インスタグラマー
・YOUTUBER
・Tik Toker
・農園➾自分の農園で取れた果実を化粧品に配合したい
・牧場➾自分の牧場で取れた新鮮な牛乳を化粧品に配合したい
・個人
・ネット販売業者

予想外の問い合わせが多いのはWEBを通じて広範囲に情報を発信しているからと早瀬さんは推測しています。

☆成功例
化粧品を作って納品することだけで終わるのではなく、作った商品が売れてリピートがなければ意味がないと強調する早瀬さん。お問合せをいただいた方との面談でもこのことはしっかりとお伝えしているようです。

最近の成功事例

1回目 500個
    ↓
2回目 500個
    ↓
3回目 2000個
    ↓
4回目 3000個
    ↓
5回目 3000個

最初の発売までは時間とエネルギーがかかりますが、
リピートが続けばあとは双方共にメリットが積み重なりWIN-WINの関係が築けます。

☆YFOSの強み
化粧品製造の裏側についてあえて包み隠さずお話をする早瀬さん。
株式会社プルソワンは工場を持っていませんが、このYFOSのシステムは工場を持っているとできないシステムであり、持っていないことを強みとすることでこのシステムが成り立つと断言しています。

化粧品製造工場の川上には原料メーカーや原料問屋が存在します。
顧客からある商品の開発を依頼された際に自社で在庫を持っている原料を使って試作・開発・見積りを作成しますが、
原料の仕入れ方によって原料コストは変わります。すなわち工場ごとに原価率面で強い原料と弱い原料が存在します。 
なので、コスト面で弱い原料を使用している工場の製品は原価が高くなり、原価率面で強い原料を使用している工場の製品は原価が安くなります。
これは原料に限らず容器や資材についても同様です。

また、化粧品の剤形は 液体 クリーム ジェル エアゾール等多岐にわたりますが、工場が持っている設備により製造可能な剤形は異なります。

このような製造メーカーの台所事情をYFOSが独自の一元したデータ管理に基づき顧客からの要望をまとめて最適な製造工場へ開発依頼をすることによって実現するシステムがYFOSなのです。 

更に、早瀬さんが強調する ”売れてリピートにつなげる” ための仕組みとして
オプションではありますが開発した商品を 広告・集客 ECサイトの構築 撮影 ライティングそして物流もサポートしています。商品を作るだけではなくその後の販売までのステップをすべてサポートできるというのがこのシステムの凄いところなのです。 まさに Your Factory One Stop ですね。

☆引き合いの多い化粧品カテゴリ
圧倒的に多いのが美容液 次に化粧水 そしてクリーム
最近はアウトバストリートメントもあるそうで
美容ディーラーやヘアサロンからの問い合わせも多いそうです。

理美容業界でも自社でOEMを取り組んでいるディーラーやサロンはありますが、OEMを100個から製造するメーカーはおそらくないと思います。そうするとある程度の数量を作らなければならない為に必然的にOEMのハードルは上がります。
そういう意味で理美容業界にもこの潜在需要はあると考えています。

今回このお話をお聞きして新しい需要の発掘や理美容業界における可能性を感じたと同時に株式会社プルソワンさんとの協業でYFOSの展開ができればと考えております。

YFOSについての続報があればまたこのブログよりおしらせしますね。

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