#27 理美容業界における シェアリングエコノミー ①

最近よく耳にする ”シェアサロン” という単語
比較的新しい感じがしますね。

これらに並んで、”業務委託” や ”面貸し” という単語もよく聞くようになりました。
ここ10年位の間で美容師さんの働き方や就職先の選択肢に変化が生じた一因として
これらの新たな運営形態が出てきたことが挙げられると思います。

”シェアサロン” ”面貸し” ”業務委託” 

何れも一般的には美容室・店舗との労使関係がなく美容師さんは場所を貸す側(店舗オーナーや運営会社)へ契約の料金を支払う、もしくは契約に定めた売上金の割合を店舗側から受け取るというシステムで、必要な時だけその場所を利用して自分のお客様に施術するというシステムです。このシステムの一番のメリットは環境を利用するにあたって初期投資が発生しないということだと思います。
独立開業となると開業資金という大きな障壁が立ちはだかりますが、シェアサロンやこれらのサービスを利用すれば開業資金は必要なくお客様にサービスを提供することができます。

独立を考えている美容師さんが開業資金を貯めるまでの間の利用や、子育て中の美容師さんの隙間の時間だけの利用等、美容師さんにとって高い利用価値を生み出していると思います。

一方で従来からののスタッフ雇用型のサロンのオーナーにとってはスタッフの流出に頭を悩ましているというお声も・・・

業界内に美容師さんの選択肢が増えたことにより出てきた新たな側面だと考えられます。
 
私の知っているサロンオーナーは複数店舗を経営されており運営形態はスタッフ雇用型のサロンで毎年一定数の新卒採用も実施されていますが、新しい運営形態として、”業務委託” や ”面貸し” の店舗展開を検討されています。 時代の流れを受け入れ、是か非の判断で従来からのやり方に偏ることなく、どちらが時代に受け入れられるか? ということをご自身で判断されるのだと思います。

次回へつづく

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